2010年8月18日水曜日

8月14日~17日。

一般的にお盆休みのこの期間、塗料を塗った。
メンバーはナマイ、ナマイの親父、ナマイの伯父。全員生井。
こんな真っ赤かに錆びたトタン屋根。

まず、金ブラシで錆を取る。


その後、この塗料を塗る。

今までのコールタールは発ガン物質が含まれていたが、この塗料は入っていない。でも、今でもコールタールは売っている。そっちのが安い。同じメーカーから出している。今までのよりも安全と思われるものができたなら発がん物質が入ってるのなんて何で売ってるんだろ。不思議だ。

親父と伯父。仲良く塗ってる。


ぐしはきちんと足場を掛ける事が出来ないので、はしごをかけて、てっぺんから跨いでぬる。

だから、届かないトコもある。しょうがない。

終了。
きれいに真っ黒になりました。

2010年8月13日金曜日

8月13日。


屋根の棟木の部分に乗ってる小さい屋根を「ぐし」と呼ぶ。
この家のぐしは傾いている。
ぐしのトタンがさびているため、雪消えの悪くなる日当たりの悪い方は、雪が落ちるときにぐしを引っ張る。その力で傾いてしまう。

今日はぐしのトタンがはがれている箇所にトタンを張る。
これも雪が滑って落ちやすくするためにやる。
作業前。


下屋のトタンにアングルを付けて、はしごを固定して足場を作る。
こんな感じ。

はしごを二本、番線でつなぎ一本にする。もう一本は長いはしごを部落の方に借りた。その間を丸太でつなぎ横移動できる足場にする。中間で丸太二本を結束する。この足場設置する作業が一人ではかなり大変だった。

作業後。




2010年8月12日木曜日

8月8日。

柱の嵩上げの仕事に他の部屋の畳と床板を上げておいてと言われていたので剥いだ。

そしたら床下に穴が。水がたまってる。

これは冬期、サツマイモなどを貯蔵しておく床下収納。通称「芋穴」
サツマイモは寒さに弱い。

土間から茶の間の床下まである。

家を開けっ放しで数時間留守にして帰ってきたら、へんな鳴き声が。
動物が芋穴に落ちていた。
スコップで掬ってやった。
おぼれたようで衰弱している。

正体は「アナグマ」
腰も砕けヘロヘロになっていたが、近づくと威嚇してくる。

近所の人は殺せと言うが出来なかった。でもどうせもうコイツは無理だろと思って放っておいたら、いつのまにか消えていた。
どうしたんだろ。

8月3日。

8月1日に柱の根元が腐食して敷居の高さがバラバラで建具が動かないため、敷居の水平を出したいという相談をするために上越の「山崎ハウジング」さんに来てもらった。
古民家を構うのが好きな大工さんってこの辺にいないのかなぁとインターネットで探していて、山崎さんのサイトを見て会ってみたいと思い、見に来てもらった。

先日剥した畳の中にかっこいい畳があったことを山崎さんに伝えると、「ちんばりぐさ」と言う草でできていて貴重だと教えてくれた。

それがこの畳。
縁がない。
古臭くってかっこいい。
山崎さんは「貧乏畳」と言っていたが、でも、今では見ることも少なくなり丈夫でいいもんだとも言っていた。
昔の畳は天然材料。床は藁でできている。重たい。

表を剥して保存する。
剥した。床は腐ってる。


洗って干した。


この辺の人達はこの畳のことを「野郎床(ヤロウドコ)」と呼ぶ。

7月25日。

久々の更新。

カンゾウの花に囲まれたやえむさです。

やえむさとはヤ衛門さんと言う意味なんですよ。

だから、この家の名は「やえもん」にしました。かわいがってやってください。


この日は両親と伯父伯母が来て掃除をしてくれた。

座敷の縁が落ちていたので、畳と床板を剥してくれた。

かなり腐っていて、太い大引きも蹴ったら折れた。


床下からこんな石を削った火鉢がでてきた。束石として使われていた。


昔はこれで暖をとっていたのだろう。
束に薄い板を使ってる。近年になおしたようで、その時の仕事は適当なようだ。礎石もブロックを使用している。残念。




だが、太い柱はでかい礎石の上に乗っていて大丈夫。かっこいい。よかった。